親が家で転んだら?起こす前に確かめることと119番の目安

和室で床に座った高齢の親のそばに家族がしゃがみ、肩に手を添えて声をかけている水彩画。窓辺にふくろうがいる

「ドスン」という音がして見に行くと、親が床に倒れていた――。高齢のご家族が家の中で転ぶことは、決して珍しくありません。とっさに抱き起こしたくなりますが、頭を打っていたり、脚の付け根の骨が折れていたりすると、無理に動かすのは危険です。救急車を呼ぶべきか、様子を見てよいのか、迷う方も多いでしょう。

この記事では、国際的な転倒予防のガイドライン、英国の国立医療技術評価機構(NICE)や公的医療サービス(NHS)の資料、消防庁や福岡県・福岡市の資料、研究をもとに、転んだ「直後」に確かめること、起き上がり方、119番や相談の目安、あとから出る症状をまとめました。骨を強くする治療や転びにくい住まいの工夫は、「骨粗しょう症と骨折予防」で紹介しています。

SECTION 01 結論:転んだ直後は「起こす前に確かめる」

1

まず声をかけ、反応と呼吸を見る

返事がない、もうろうとしている、息が苦しそうなどのときは、すぐ119番です[1]。

2

立てないときは、動かさない

ふだん立てる高齢の方が転んで立てなくなったら、まず脚の付け根の骨折(大腿骨頚部骨折)が疑われます[2]。抱え上げずに119番を。

3

血液をサラサラにする薬を使う人の頭のけがは、受診を急ぐ

英国の診療ガイドラインは、こうした薬を使う人が頭を打ったら、救急部門での診察につなぐよう勧めています[3]。症状が軽くても、すぐ受診を。

4

大丈夫そうでも、転んだことは主治医に伝える

転んだ原因を調べて次の転倒を防ぐ手がかりになり[4]、あとから出る症状に気づくきっかけにもなります。

SECTION 02 家の中の転倒は珍しくない

国際的な転倒予防のガイドライン(2022年)は、65歳を超える人の30%が毎年転ぶとしています[4]。東京消防庁管内(稲城市・島しょ部を除く東京都)の統計では、「ころぶ」事故で救急搬送された高齢者の半数以上が住宅などで転んでおり、その9割以上が屋内で、家の中では「居室・寝室」がもっとも多くなっています[5]。

73,500人「ころぶ」事故で救急搬送された65歳以上の人(2024年)
42,180人そのうち住宅などで転んだ人
約4割入院が必要な中等症以上の割合

出典:東京消防庁「救急搬送データからみる高齢者の事故」[5]。東京都内のデータですが、全国の参考になります。

SECTION 03 転んだ直後:起こす前に確かめること

転んでいるのに気づいたら、慌てて起こさず、図1の順番で確かめます。

図1 転んだ直後に確かめる順番

上から順に進みます。1や3で119番の目安があれば救急車を呼び、骨折や首・背中のけがが疑われるときは、動かさずに待ちます。

1 声をかけて反応を見る 返事がない・普段どおりの 息をしていなければ その場で119番 胸骨圧迫・AED 2 けがの場所を確かめる 頭を打ったか、出血はないか、 脚の付け根や首・背中の痛み 3 119番の目安はある? 意識・呼吸の変化、大量の出血、 脚の付け根の強い痛み・脚の向き、 首や背中のけがの疑いなど(図2) あれば119番 4 自分で起きられるか見守る 数分休んでから、ゆっくり。家族は 支えるだけにして、抱え上げない 5 起きたあとも様子を見る 頭を打ったら24時間は一人にしない 日時と様子をメモして主治医へ

消防庁[1]、福岡市消防局[6]、NHS[7][8]の資料をもとに作成。

反応がなく、普段どおりの呼吸をしていないときは、すぐに119番に通報します。119番では指令員から口頭で指導を受けられるので、それに従って胸骨圧迫(心臓マッサージ)やAEDを使います[6]。NHSは、頭・首・背中・脚の付け根をけがしたかもしれないときも救急車を呼ぶよう案内しています[7]。詳しい目安は図2をご覧ください。

家族は「抱え上げない」

NHSは、転んだ人がいたら楽な姿勢で温かくし、本人が起きられそうなら注意して手を貸してもよいが、家族が持ち上げようとしないよう勧めています。本人にも、まず数分かけて痛みやけががないか確かめ、急に起き上がらないよう伝えましょう[7]。

SECTION 04 起き上がり方と、起き上がれないとき

けががなさそうで、本人が起きられると感じるときは、NHSが紹介している次の手順でゆっくり起き上がります。ご家族は体を支える程度にします[7]。

1

横向きになり、四つんばいに

急に起き上がらず、横向きに転がってから、腕で体を押し上げて四つんばいになります。

2

しっかりした物につかまる

重い家具など、動かない物まで、はってでも移動します。

3

片足を床につけて、ゆっくり立つ

つかまったまま片方の足の裏を床につけ、ゆっくり立ち上がります。

4

座って休む

立てたら、まず椅子などに座って休み、体調の変化がないか確かめます。

起き上がれないときは、手の届く電話や通報装置で助けを呼び、届かなければ大きな声を出したり、壁や床をたたいたりして知らせます。待つ間はタオルや毛布などで体を覆って温かくします。一人で助けを待つあいだ(骨折が疑われないとき)は、手足を動かしたり、30分ごとくらいに体の向きを変えたりして、床ずれを防ぎます[7]。ふだん立てる人が立てないときは、骨折のおそれがあるため119番に連絡しましょう。

英国NICEの転倒のガイドライン(2025年)も、起き上がり方や助けの求め方を高齢の方に伝えるよう勧めています[9]。

SECTION 05 長く床にいる「ロングライ」の危険

転んだあと、自力で起き上がれずに長く床にいることを「ロングライ(long lie)」と呼びます。英国で、自宅または介護施設で暮らす90歳を超える110人を1年間追跡した研究では、転んだ66人の80%が少なくとも1回は自分で起き上がれず、30%は1時間以上床にいました。長く床にいたことは、重いけが、入院、その後の施設への入所と関係し、通報装置は多くの人が持っていたのに、ほとんど使われていませんでした[10]。

研究をまとめた2022年の報告では、ロングライのあとは脱水、低体温、肺炎や尿路の感染症、床ずれなどがみられやすく、筋肉が壊れて腎臓に負担がかかる「横紋筋融解症」の危険も考える必要があるとされています[11]。横紋筋融解症では、尿の色が赤褐色になることがあります[12]。数時間以上や一晩など長く床にいたとき、体が冷たい、ぼんやりしている、尿が少ない、赤茶色の尿が出るといったときは、119番を。それ以外でも、1時間以上床にいたときは、けががなさそうでもその日のうちに主治医に連絡しましょう(つながらなければ#7119)。

一人の時間が長い方の見守り

NHSは、転倒に備えて通報装置(ペンダント型など)を身につけるか、携帯電話を持ち歩くよう勧めています[7]。入浴中やトイレ、夜中も手の届くところに置き、困ったら押してよいと本人と確かめておきましょう。

福岡市には、65歳以上のひとり暮らし(またはこれに準ずる人)で、健康状態に不安があり、緊急時の連絡手段の確保が難しい人向けの「緊急通報システム」があります。ペンダントのボタンなどで受信センターに通報でき、状況に応じて協力員への連絡や救急車の手配などが行われます。原則2名の緊急通報協力員が必要で、利用料は所得に応じて無料〜月1,145円、申し込みは区の保健福祉センター福祉・介護保険課です[13]。介護保険の相談先は「まず、どこに相談するか:親の施設の選び方」で紹介しています。

SECTION 06 頭を打ったとき:薬と「あとから出る症状」

英国NICEの頭部外傷の診療ガイドライン(2023年)は、意識を失った、けがの前後のことを覚えていない、頭痛が続く、吐いた、けいれんがあった、血液をサラサラにする薬を使っている、などの人を救急部門に紹介するよう勧めています。抗凝固薬(またはアスピリン単独以外の抗血小板薬)を使っている人は、ほかに理由がなくても、けがから8時間以内に頭のCT検査を考えるとしています[3]。抗凝固薬には、ワルファリンや直接経口抗凝固薬(DOAC)などがあります。お薬手帳で確かめておきましょう。NHSは、頭を打ったら少なくとも最初の24時間は大人がそばにいるよう勧めています[8]。

数週間〜数か月たってから出ることも:慢性硬膜下血腫

脳を包む膜(硬膜)の下に血がたまる病気を「硬膜下血腫」といい、時間をかけてゆっくりたまるものを「慢性硬膜下血腫」といいます。NHSは、症状はすぐ出ることも、数週間かけて少しずつ出ることもあるとしています[14]。

国内の病院で、軽い頭のけがをした65歳を超える人(受診時の意識はほぼはっきりしていた)を、けがから30日後とその後30日ごとに調べた研究では、458人のうち91人(19.9%)に慢性硬膜下血腫ができ、症状が出るほど進んだのは21人(4.6%)でした。血液をサラサラにする薬(抗血栓薬)の有無で、この割合に差はありませんでした(けが直後の出血の危険とは別の、あとからできる血腫についての結果です)[15]。薬を使っていない方も、頭を打ってから1〜2か月ほど(ときにそれ以上)は、次のような変化に気をつけましょう。

すぐ119番

  • ✓急に片方の手足が動かない・力が入らない、ろれつが回らない、起きていられない[1][8]

早めに受診(主治医に連絡)

  • ✓頭痛が続く・強くなる、もの忘れが増えた[14]
  • ✓歩き方が変わった、また転ぶ、いつもより眠りがち[14]

認知症のある方では、こうした変化が「認知症が進んだ」ように見えることもあります。頭を打ったことは、主治医に必ず伝えてください。

SECTION 07 骨折のサイン:脚の付け根と背骨

脚の付け根の骨折(大腿骨頚部骨折など)

日本整形外科学会によると、脚の付け根の骨折ではほとんどの場合、立つことや歩くことができなくなり、高齢の方が転んだあとに立てなくなったら、まずこの骨折を考えるとされています。認知症などで症状がはっきりしないこともあり、ひびのような骨折はエックス線写真でわかりにくく、MRIで診断できる場合があります[2]。米国整形外科学会は、けがをした側の脚が短く見えたり、ねじれた向きになったりすることが多いとし、1〜2日以内の早い手術で合併症の危険を減らせる可能性があるとしています[16]。

背骨の骨折

高齢の方の背骨の骨折(脊椎椎体骨折)は、ほとんどが骨粗しょう症を背景に、尻もちなどの軽い力で起こり、骨折したところが痛むのが通常です。強い力による骨折では、背骨の中の神経(脊髄)が傷ついて両脚がまひすることもあります[17]。首を痛がる、背中の痛みで動けない、手足のしびれや力が入らないときは、動かさずに119番を。背中や腰を痛がっても動けるときは、その日のうちに主治医に連絡しましょう(つながらなければ#7119)。背骨の骨折は「骨粗しょう症と骨折予防」でも解説しています。

SECTION 08 転んだことを主治医に伝える意味

国際的なガイドラインは、高齢の方は転んでも受診しないことがあるため、医療者が転倒について日ごろから尋ねるよう強く勧めています。そのうえで、治療が必要なけがをした、この1年で2回以上転んだ、フレイル(体の弱り)がある、自力で起き上がれずに1時間以上床にいた、一時的に意識を失った疑いがある人は、次に転ぶ危険が高いとし、原因を多方面から調べて一人ひとりに合った対策をとるよう勧めています[4]。NICEの転倒のガイドラインが挙げる主な評価の項目は、次のとおりです[9]。

項目主な内容
薬ふらつきの原因になる薬がないかの見直し
血圧・心臓寝た姿勢と立った姿勢での血圧(立ちくらみ)、心臓の診察
目・耳見えにくさ、聞こえにくさ
認知機能・気分もの忘れ、気分の落ち込み
歩き方・筋力歩き方、バランス、筋力
持病関節の病気、認知症、糖尿病、パーキンソン病など
そのほかめまい、足と履き物、尿もれ、食事と水分、骨粗しょう症の危険、飲酒

薬では、厚生労働省の指針が、血圧の薬(とくに中枢性降圧薬、α遮断薬、β遮断薬)、睡眠薬、抗不安薬、抗うつ薬、てんかんの薬、一部の抗精神病薬、パーキンソン病の薬のうち抗コリン薬、抗ヒスタミン薬、メマンチンなどを、ふらつき・転倒の原因になりうる薬に挙げています[18]。自己判断でやめず、主治医や薬剤師に相談しましょう(「親の薬の飲み忘れ・飲み間違いを防ぐには?」)。

原因に合わせた対策では、2012年のコクランレビュー(研究をまとめて評価したもの)で、女性の片目の白内障の手術で転倒の回数が34%、心に作用する薬を少しずつ減らすことで66%減りました(どちらも1試験のみ)[19]。運動では、2019年のコクランレビューで転倒の回数が23%減っています(根拠の確実性は高い)[20]。運動や住まいの工夫は「骨粗しょう症と骨折予防」、福祉用具や住宅改修は「まだ自宅でいける:親の施設の選び方」をご覧ください。

SECTION 09 認知症・パーキンソン病の方の転倒

英国の外来に通う65歳以上の179人を1年間追跡した研究では、転んだ人の割合は、認知症のない人で35.9%、アルツハイマー型認知症と血管性認知症で各47%、レビー小体型認知症で77%、パーキンソン病に伴う認知症で90%でした。認知症のある人では、立ちくらみの症状を伴う起立性低血圧、自律神経の症状、気分の落ち込みが転倒を予測する要因でした[21]。人数の少ない研究ですが、病気の種類で転びやすさが違うことがうかがえます。

パーキンソン病の研究をまとめた系統的レビューでは、研究期間中に1回以上転んだ人は平均60.5%(研究により35〜90%)、くり返し転んだ人は39%でした[22]。パーキンソン病では、体のバランスを保ちにくくなる(姿勢保持障害)、歩き始めの一歩が出にくい「すくみ」、立ちくらみ(起立性低血圧)などがみられ、転倒や骨折を防ぐことが大切とされています[23]。病気ごとの特徴は「レビー小体型認知症」や「パーキンソン病に似た病気とは?」で紹介しています。

認知症の方では、骨折しても症状がはっきりしないことがあります[2]。転んだあとに脚を動かそうとしない、触ると顔をしかめる、歩き方が変わった、といった変化があれば主治医に連絡しましょう。

在宅療養中の方・ご家族へ

SECTION 10 在宅療養:訪問診療・訪問看護とご家族ができること

通院が難しい方には、医師が月1〜2回など計画的にご自宅を訪れる訪問診療や、看護師やリハビリ職が訪れる訪問看護という選択肢があります。転倒については一般に、次のようなことを相談できます(対応の範囲は医療機関や事業所によって異なります)。

  • けがの診察と、検査が必要なときの医療機関の受診の判断
  • ふらつきの原因になりうる薬の見直し、立ちくらみや持病の影響の確認
  • 訪問看護・訪問リハビリでの体調の確認、起き上がり方や歩き方の練習
  • ケアマネジャーと相談しながらの、手すりや福祉用具の検討
  • 夜間・休日に転んだときの連絡先と対応を、前もって決めておくこと

退院直後の準備は「親が退院して家に帰るとき、何を準備する?」をご覧ください。

ご家族ができること

  • ✓転んだ日時・場所・何をしていたか、頭を打ったか、意識や痛みの様子をメモする
  • ✓主治医・訪問看護の夜間・休日の連絡先と、#7119を電話のそばに貼っておく
  • ✓血液をサラサラにする薬を使っているかを、お薬手帳で確かめておく
  • ✓通報装置や携帯電話を、入浴・トイレ・夜間も手の届くところに置く
  • ✓頭を打ったあと1〜2か月ほどは、頭痛・もの忘れ・歩き方の変化に気をつける

訪問診療を依頼するときに準備するもの

  • ✓健康保険の資格が確認できるもの(マイナ保険証または資格確認書)
  • ✓(可能なら)今かかっている医療機関の紹介状
  • ✓(あれば)お薬手帳、またはお薬のデータ
  • ✓(あれば)介護保険証
  • ✓(あれば)公費の受給者証

ふくろう訪問クリニックは、福岡市早良区の訪問診療クリニックです。緩和ケア、難病・希少疾患、精神科、認知症を専門の柱とし、通院が難しい方のご自宅に医師が伺い、月1〜2回の定期訪問で診療しています。訪問エリアは福岡市の早良区・西区・城南区・中央区です。転びやすくなった、転んだあとの様子が心配など、気になることがあればご相談ください。お電話(092-407-7337)・メールのほか、公式LINEでもご相談を受け付けています。

SECTION 11 受診・相談の目安

転んだあとに迷ったときは、図2を目安にしてください。

図2 転んだあとの連絡・受診の目安

右の枠の色は急ぎ具合の目安です。赤:すぐ119番/橙:すぐ受診(自力で行けない・安全に連れて行けないときは119番)/黄土色:その日のうちに・早めに主治医へ(つながらなければ#7119)/緑:主治医に伝える。

こんなとき 連絡・受診の目安 意識や呼吸がおかしい 返事がない・もうろうとしている けいれん・息が苦しい すぐ119番 階段などから落ちた 転落・転倒で強く打った すぐ119番 頭を打ったあと様子が変 急に片方の手足が動かない ろれつ・起きていられない 数週間〜数か月後でも すぐ119番 ふだん立てるのに立てない 脚の付け根の強い痛み・脚の向き 動かさず119番 首・背中のけがの疑い 首を痛がる・痛みで動けない 手足のしびれ・力が入らない 動かさず119番 大量の出血を伴うけが 広い範囲のやけども すぐ119番 長く床にいて具合が悪い 数時間以上・一晩など 体が冷たい・ぼんやりしている 尿が少ない・赤茶色の尿 すぐ119番 薬を使う人が頭を打った 血液をサラサラにする薬 症状がなくても すぐ受診 (迷えば#7119) 頭を打ったあとの症状 一時的に気を失った・吐いた 頭痛が続く・前後を覚えていない すぐ受診 (迷えば#7119) 床に1時間以上いた 自分で起き上がれなかった けががなさそうでも その日のうちに 主治医へ 背中・腰を痛がる しびれはなく、動ける その日のうちに 主治医へ 数週間〜数か月後の変化 頭痛・もの忘れ・歩き方の変化 いつもより眠りがち 早めに受診 (主治医に連絡) けがはなく自分で起きた 痛みも軽い 主治医に伝える

消防庁[1]、NHS[7][14]、NICE[3]、日本整形外科学会[2][17]の資料、研究[11]などをもとにした一般的な目安です。主治医から受けている説明を優先してください。

119番では最初に「救急です」と伝え、住所は市町村名から伝えます。救急車が来るまでに、マイナ保険証(または資格確認書)や診察券、お金、靴、お薬手帳を用意しておくと便利です[24]。

ご自宅での看取りの方針を主治医と話し合って決めている終末期の方は、転んだときも、まず決めておいた緊急連絡先(主治医や訪問看護)に連絡し、指示を受けてください。そうした方針のない方が図2の119番の目安にあてはまるときは、迷わず119番を呼びます。

救急車を呼ぶか、すぐ受診すべきか迷うときは、福岡県の救急医療電話相談(#7119、24時間365日)で、救急医療機関での経験がある看護師に緊急度などを相談できます。主に在宅療養中の高齢の方などを想定した窓口ですが、一般の大人や子どもも相談でき、#7119がつながらないときは092-471-0099(音声ガイダンスで2番)です[25]。

この記事の情報は2026年11月時点のものです。

SECTION 12 ご利用・採用のご案内

ふくろう訪問クリニック

福岡市早良区の訪問診療クリニック

  • 通院が難しい方のご自宅に医師が伺い、定期的に診療します
  • 緩和ケア、難病・希少疾患、精神科、認知症の在宅医療
  • 転びやすくなった、転んだあとの様子が心配など、在宅療養中のご相談もお受けしています

まずはお電話でご相談ください。
TEL 092-407-7337

https://fukurou.fukuoka.jp/

ふくろう訪問看護リハビリステーション

訪問看護・訪問リハビリ(福岡市早良区)

  • 看護師がご自宅に伺い、体調の確認や療養生活のご相談に応じます
  • 理学療法士・作業療法士による訪問リハビリで、暮らしの動作を支えます
  • 精神科訪問看護にも対応しています

TEL 092-834-8581
(平日9:00〜18:00)

https://nurse-fukurou.jp/

採用のご案内

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※入職祝い金は、採用ページ・お電話・メールから直接ご応募いただいた方が対象です。

参考文献

  1. 消防庁. 救急車利用リーフレット 高齢者版(「突然のこんな症状の時にはすぐ119番!!」). https://www.fdma.go.jp/publication/portal/items/portal009_kourei.pdf(掲載ページ:救急車利用リーフレット。2026年11月閲覧)
  2. 日本整形外科学会. 症状・病気をしらべる「大腿骨頚部骨折」(症状、原因と病態、診断). https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/femoral_neck_fracture.html(2026年11月閲覧)
  3. National Institute for Health and Care Excellence(NICE). Head injury: assessment and early management. NICE guideline NG232. 2023(推奨1.2.3・1.2.4 救急部門への紹介〈必要なら救急車を使う〉、および抗凝固薬・抗血小板薬〈アスピリン単独を除く〉を使う人の頭部CTの推奨〈1.5〉). https://www.nice.org.uk/guidance/ng232/chapter/recommendations(2026年11月閲覧)
  4. Montero-Odasso M, van der Velde N, Martin FC, Petrovic M, Tan MP, et al; Task Force on Global Guidelines for Falls in Older Adults. World guidelines for falls prevention and management for older adults: a global initiative. Age Ageing. 2022;51(9):afac205(Introduction、Opportunistic case-finding、Older adults presenting with falls or related injuries、Table 2). doi:10.1093/ageing/afac205. PMID: 36178003
  5. 東京消防庁. 救急搬送データからみる高齢者の事故(令和2年〜令和6年、東京消防庁管内〈稲城市・島しょ地区を除く〉。図2-1〜2-4、表2-1). 2026年3月5日更新. https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/nichijo/kkhansoudeta.html(2026年11月閲覧)
  6. 福岡市消防局. いざという時の応急手当(心肺蘇生の手順:反応の確認、119番通報とAED、呼吸の確認、胸骨圧迫。119番通報で口頭指導を受けられること). 2025年4月23日更新. https://www.city.fukuoka.lg.jp/syobo/bousai_suishin/anzen-anshin/teate.html(2026年11月閲覧)
  7. NHS(英国国民保健サービス). Falls(What to do if you fall、If you find someone who has fallen、When to get help、Prevention). Page last reviewed: 6 March 2025. https://www.nhs.uk/conditions/falls/(2026年11月閲覧)
  8. NHS(英国国民保健サービス). Head injury and concussion(How to look after yourself). Page last reviewed: 29 May 2025. https://www.nhs.uk/conditions/head-injury-and-concussion/(2026年11月閲覧)
  9. National Institute for Health and Care Excellence(NICE). Falls: assessment and prevention in older people and in people 50 and over at higher risk. NICE guideline NG249. 2025年4月29日公開、2025年5月更新(推奨1.2.2 詳しい評価の項目、推奨1.5.1 転んだときの対処の情報提供). https://www.nice.org.uk/guidance/ng249(2026年11月閲覧)
  10. Fleming J, Brayne C; Cambridge City over-75s Cohort (CC75C) study collaboration. Inability to get up after falling, subsequent time on floor, and summoning help: prospective cohort study in people over 90. BMJ. 2008;337:a2227. doi:10.1136/bmj.a2227. PMID: 19015185
  11. Kubitza J, Haas M, Keppeler L, Reuschenbach B. Therapy options for those affected by a long lie after a fall: a scoping review. BMC Geriatr. 2022;22(1):582. doi:10.1186/s12877-022-03258-2. PMID: 35840883
  12. 厚生労働省. 重篤副作用疾患別対応マニュアル 横紋筋融解症(平成18年11月). A. 患者の皆様へ(早期発見と早期対応のポイント). https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/dl/tp1122-1c10.pdf(2026年11月閲覧)
  13. 福岡市. 緊急通報システム(2026年10月26日更新). https://www.city.fukuoka.lg.jp/fukushi/oldage-welfare/health/00/03/3-020201.html(2026年11月閲覧)
  14. NHS(英国国民保健サービス). Subdural haematoma(Symptoms、Urgent advice). Page last reviewed: 10 July 2025. https://www.nhs.uk/conditions/subdural-haematoma/(2026年11月閲覧)
  15. Karibe H, Narisawa A, Nagai A, Yamanouchi S, Kameyama M, Nakagawa A, Tominaga T. Incidence of chronic subdural hematoma after mild head trauma in elderly patients with or without pre-traumatic conditioning of anti-thrombotic drugs. Neurol Med Chir (Tokyo). 2023;63(3):91-96. doi:10.2176/jns-nmc.2022-0327. PMID: 36682795
  16. American Academy of Orthopaedic Surgeons(AAOS). OrthoInfo: Hip Fractures(Symptoms、Treatment). Contributed and/or updated by Gillian L.S. Soles, MD; peer-reviewed by Julie E. Adams, MD. https://www.orthoinfo.org/diseases–conditions/hip-fractures(2026年11月閲覧)
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  18. 厚生労働省. 高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編). 2018年5月(表1「薬剤起因性老年症候群と主な原因薬剤」p.10). https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/kourei-tekisei_web.pdf(2026年11月閲覧)
  19. Gillespie LD, Robertson MC, Gillespie WJ, Sherrington C, Gates S, Clemson LM, Lamb SE. Interventions for preventing falls in older people living in the community. Cochrane Database Syst Rev. 2012;2012(9):CD007146. doi:10.1002/14651858.CD007146.pub3. PMID: 22972103(このレビューはその後分割され、本版は更新されていない)
  20. Sherrington C, Fairhall NJ, Wallbank GK, Tiedemann A, Michaleff ZA, Howard K, Clemson L, Hopewell S, Lamb SE. Exercise for preventing falls in older people living in the community. Cochrane Database Syst Rev. 2019;1(1):CD012424. doi:10.1002/14651858.CD012424.pub2. PMID: 30703272
  21. Allan LM, Ballard CG, Rowan EN, Kenny RA. Incidence and prediction of falls in dementia: a prospective study in older people. PLoS One. 2009;4(5):e5521. doi:10.1371/journal.pone.0005521. PMID: 19436724
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  23. 難病情報センター. パーキンソン病(指定難病6)一般利用者向け(2025年12月情報更新). https://www.nanbyou.or.jp/entry/169(2026年11月閲覧)
  24. 消防庁. 救急車を上手に使いましょう〜救急車 必要なのはどんなとき?〜(令和7年10月発行。119番通報のポイント、用意しておくと便利なもの). https://www.fdma.go.jp/publication/portal/items/portal002_japanese.pdf(2026年11月閲覧)
  25. 福岡県. 福岡県の救急医療電話相談窓口(#7119、2026年2月26日更新). https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/fukuokaqq.html(2026年11月閲覧)