レビー小体型認知症:幻視や薬への過敏さに家族はどう向き合う?

スタンドの明かりがともる自宅の居間で、ソファに座る高齢の女性の手に、息子がそっと手を添えて話しかけている水彩風のイラスト。本棚の上にふくろうがいる

「部屋の隅に知らない子どもが座っている」と真顔で言う。昼間はしっかり話せたのに、夕方には別人のようにぼんやりしている。夜中に大声を出して手足をばたつかせる――。こうした様子の陰に、「レビー小体型認知症」が隠れていることがあります。もの忘れより先に、幻視や体の動きにくさ、眠りの異常が目立つことがあり、「認知症らしくない」ために気づかれにくい病気です。

もうひとつ知っておきたいのが、薬への過敏さです。幻覚や興奮をしずめる薬(抗精神病薬)で、重い反応が出ることがあります。この記事では、国際的な診断基準(2017年)[1]、英国の国立医療技術評価機構(NICE)の指針[2]、国内のガイドライン[3]などをもとに、病気の特徴と家族の向き合い方、薬の注意点を整理します。

SECTION 01 結論:「もの忘れ以外」の症状と、薬への過敏さを知っておく

1

もの忘れより先に、ほかの症状が出ることがある

くり返す具体的な幻視、調子の大きな波、眠っている間の大声や手足の動き、動作の遅さやこわばりが、この病気の特徴的な症状です[1]。

2

幻視は、否定も肯定もしすぎずに

本人には本当に見えています。強く否定せず、怖がっているときはそばで安心してもらいましょう。困っていない幻視は、必ずしも薬はいりません[4]。

3

新しい薬のたびに、病名を伝える

抗精神病薬で、体が動かなくなる、意識がぼんやりするなどの重い反応が出ることがあります[2][5]。新しい薬が出るときは「レビー小体型認知症」だと伝え、自己判断で薬を始めたり、やめたりしないでください。

4

転倒・立ちくらみ・飲み込み・便秘にも気を配る

体の動きや、血圧・腸の働きを調節する自律神経の症状も出やすい病気です[1]。住まいの安全を整え、変化は早めに相談しましょう。

SECTION 02 レビー小体型認知症とは:アルツハイマー型との違い

レビー小体型認知症は、脳の神経細胞に、α-シヌクレインというたんぱく質のかたまり(レビー小体)がたまって起こる認知症です[4]。パーキンソン病も同じたんぱく質が関わる病気で、パーキンソン病の体の症状が先に出て、1年以上たってから認知症が出てきた場合は「認知症を伴うパーキンソン病」と呼び分けます[4]。2つは症状や治療に共通点が多い近い病気です[6]。パーキンソン病の幻覚・妄想については「パーキンソン病と妄想」でも解説しています。

英国の研究者による系統的レビュー(多くの研究をまとめて評価した研究)では、診断された認知症のうちレビー小体型認知症の割合は、地域の住民を調べた研究で4.2%(約25人に1人)、専門の医療機関の患者を調べた研究で7.5%(約13人に1人)でした[7]。それまでの研究では0〜22.8%と大きな幅がありました。使う診断基準や、調べた人の集まりが研究ごとに違うためで、この病気は見逃されやすく、実際の割合はもっと高いだろうとも述べられています[7]。

図1 アルツハイマー型と比べて、レビー小体型認知症で目立ちやすいこと

アルツハイマー型認知症では、もの忘れがはじめから目立つことが多いのに対し、レビー小体型では次のような症状が早くから目立つことがあります。現れ方には個人差があります。

もの忘れ・注意力早い時期には、もの忘れが目立たないことも。注意力や、物の形・位置をとらえる力が落ちやすい幻視人や子ども、動物などが、ありありと見える。最大で約8割の人にみられるとされる調子の波頭のはっきりした時間と、ぼんやりした時間の差が大きい(日によっても、1日の中でも)眠り夢に合わせて叫ぶ、手足を大きく動かす。もの忘れより何年も前から出ることも体の動き・自律神経動作が遅い、こわばる、転びやすい。立ちくらみ、便秘、飲み込みにくさ薬への反応抗精神病薬などで、体が動かなくなる、意識がぼんやりするなど、重い反応が出ることも

出典:McKeith ら(2017)[1]、米国国立老化研究所[4]、McKeith ら(1992)[8]、Shinagawa ら[9]、添付文書[5]をもとに作成。

SECTION 03 診断の手がかりになる4つの「中核的特徴」

2017年に改訂された国際的な診断基準では、認知症があることに加えて、次の4つを「中核的特徴」としています。早い時期には、もの忘れより、注意力や、物の形・位置関係をとらえる力(視空間認知)の低下が目立つことがあります[1]。

1

認知機能の変動

注意力や目の覚め方が、日によって、また1日の中でも大きく変わります。ぼんやり宙を見つめる、昼間に長く眠り込むこともあります[4]。

2

くり返す具体的な幻視

人や子ども、動物などがありありと見えるのが典型的で、最大で約8割の人にみられるとされます[1]。

3

レム睡眠行動異常症

夢の中の行動に合わせて、寝言や叫び声、手足の大きな動きが出ます。ほかの症状より何年も前から始まることがあります[1]。

4

パーキンソン症状

動作が遅い、筋肉のこわばり、じっとしているときの手足のふるえなど。経過の中で85%を超える人に出るとされます[1]。

このほか「支持的特徴」として、抗精神病薬への重い過敏性、姿勢が不安定でくり返し転ぶ、失神や一時的に反応がなくなる、便秘・立ちくらみ(起立性低血圧)・尿失禁などの自律神経の症状、日中の強い眠気、においがわかりにくい(嗅覚の低下)、幻視以外の幻覚、筋道だった妄想、意欲の低下・不安・うつが挙げられています[1]。気分の落ち込みについては「親の元気がない、うつ?認知症?」もご覧ください。

診断は、症状の聞き取りと診察が中心です。はっきりしないときは、脳の画像検査や、ドパミントランスポーターシンチグラフィ(脳の神経の働きを見る検査)、MIBG心筋シンチグラフィ(心臓の神経の働きを見る検査)が手がかりになります[1]。NICEは、診断が不確かなときはまずドパミントランスポーターシンチグラフィを行い、使えないときはMIBG心筋シンチグラフィを考えるとしています[2]。これらは専門の医療機関で行う検査なので、必要かどうかを主治医と相談しましょう。

SECTION 04 家族の向き合い方:5つの場面

1. 幻視:否定も肯定もしすぎない

本人には、本当にそこに見えています。「何もいないでしょう」と強く否定すると、わかってもらえない不安や怒りにつながりがちです。かといって「本当だね、追い払おう」と話を合わせすぎると、かえって思い込みを強めてしまうこともあると考えられます。「私には見えないけれど、あなたには見えているんですね」と体験そのものは受け止め、怖がっているときはそばにいて安心してもらいましょう。

  • ✓部屋を明るくし、影ができにくい照明にする
  • ✓人や虫に見えやすい物(壁に掛けた服、置物、模様の多い布など)を片づける
  • ✓近づいて一緒に確かめる、明かりをつける、場所や話題を変える
  • ✓何が・いつ見えたかをメモし、診察のときに伝える

怖がらず、生活に差し支えのない幻視は、必ずしも薬で治療しなくてよいとされます[4]。一方、幻視が急に増えた、ぼんやりが強くなったというときは、感染症や脱水、新しい薬などをきっかけにした「せん妄」のこともあるので、主治医に相談してください。怒りっぽさや夜の興奮など、認知症の行動・心理症状全般への対応は「認知症で怒りっぽい・帰りたがる・眠らないとき」で解説しています。

2. 調子の波:よい時間を生かす

はっきりした時間とぼんやりした時間の差が大きいため、「さっきはできたのに、わざと?」と感じてしまうことがありますが、病気による波です。

  • 大事な話や受診、入浴などは、調子のよい時間帯に合わせる
  • 調子の悪い時間は無理をさせず、休む・見守る
  • 波のパターン(時間帯、食事や睡眠との関係)をメモして主治医に伝える

しばらく呼びかけに反応しなくなる、失神するといったこともあります[1]。初めてのとき、なかなか戻らないとき、息が苦しそうなときは、別の病気のこともあるので119番を(SECTION 07)。くり返すときの対応は、主治医と前もって決めておきましょう。

3. 転倒・立ちくらみ:「ゆっくり立つ」を習慣に

パーキンソン症状による歩きにくさに加え、立ち上がったときに血圧が下がる起立性低血圧も起こりやすく、転倒の原因になります[1]。米国自律神経学会と全米パーキンソン財団が招集した専門家の合意パネルは、レビー小体型認知症などでは起立性低血圧がないか確かめることを勧め、血圧を下げる薬の見直し、水分を十分にとる、熱い風呂やサウナ・長いシャワーを避ける、食事を少量ずつ回数を分けてとる、弾性ストッキングなどを挙げています[10]。

  • ✓起き上がるときは、いったん座って足を動かしてから立つ
  • ✓食後や入浴後は、特に立ちくらみに気をつける
  • ✓心臓や腎臓の病気がある方は、水分の量を主治医と決める
  • ✓夜のトイレまでの明かり、手すり、つまずきやすい物の片づけ

住まいの工夫や骨折の予防は「骨粗しょう症と骨折予防」もご覧ください。

4. 寝言・夜の大きな動き:ベッドの周りを安全に

レム睡眠行動異常症では、夢の中でけんかをしたり逃げたりするのに合わせて叫ぶ、殴る・蹴るような動きをすることがあり、ベッドから落ちたり、隣で寝ている家族がけがをしたりすることもあります。米国睡眠医学会のガイドライン(2023年)は、寝室の安全を整えることを、専門家の合意にもとづく「よい実践」として示しています[11]。

  • ✓ベッドのそばから、角のある家具や割れ物を離す。家具の角にはクッション材を
  • ✓ベッドの横の床に柔らかい敷物を敷く。マットレスを低くする
  • ✓動きが激しい間は、家族は別の寝床で休む

症状が強いときは薬を使うこともありますが、高齢の方では、ふらつき・転倒やもの忘れの悪化などに注意が必要とされています[11]。

5. 飲み込み・便秘:体の症状も早めに相談

レビー小体型認知症29人とアルツハイマー型認知症33人を比べた日本の研究では、レビー小体型のほうが、飲み込みにくさ、むせ、食欲の低下、便秘などが多く、飲み込みにくさはパーキンソン症状の強さと関係していました[9]。食事中のむせや食後の熱は、誤嚥のサインのことがあります。食事の工夫は「認知症の親が食べない・むせるとき」で解説しています。便秘は自律神経の症状のひとつで[1]、薬の調整が必要なこともあるので、何日出ていないかを記録して主治医に伝えましょう。お腹が張って痛む、吐くといったときは、すぐ主治医に連絡を。

SECTION 05 薬の注意:過敏さを知り、自己判断で始めない・やめない

抗精神病薬への重い反応

幻視や興奮に使われる抗精神病薬で、レビー小体型認知症では重い反応が出ることがあります。1992年の英国の研究では、亡くなった後の脳の検査で確かめられたレビー小体型認知症の20人のうち、抗精神病薬を使った16人の13人(81%)に副作用がみられ、うち7人は重い反応でした。重い反応が出た人は、軽い反応や反応がなかった人に比べ、精神科を受診してから1年の間に亡くなった人が多くなっていました[8]。

リスペリドンなどの抗精神病薬の添付文書には、パーキンソン病やレビー小体型認知症の人では、パーキンソン症状の悪化に加えて、錯乱、意識の低下、転倒を伴う姿勢の不安定などが起こるおそれがあり、悪性症候群(下の囲み)も起こりやすいと書かれています[5]。2017年の国際的な診断基準は抗精神病薬をできるだけ避けるべきとし[1]、NICEも重い過敏反応に注意を促しています[2]。国内のガイドラインも安易に使わないよう求めており[3]、さらに2020年には、ハロペリドールなど一部の薬の添付文書で、レビー小体型認知症の人への使用が「禁忌(使ってはいけない)」と明記されました[12]。

病名と過敏さを、そのつど伝える

入院や手術、救急外来、ほかの診療科の受診、薬局で新しい薬が出るときは、そのたびに病名と、抗精神病薬に過敏なことを伝えましょう。お薬手帳の表紙など目につく所に書いておくと、急なときにも伝わります。薬を始めたあとに、動けない、ぼんやりする、飲み込めないといった変化があれば、すぐ主治医か薬剤師に連絡を。連絡がつかないときはお薬手帳を持って救急医療機関へ[13]、意識がおかしい・ぐったりしているときは119番を[14]。

日本で使われている主な薬

今の治療は、一つひとつの症状を和らげることが中心です[6]。日本では次のような薬が使われます(一般名)。

1

ドネペジル(認知症の薬)

2014年、日本で「レビー小体型認知症における認知症症状の進行抑制」の効能が追加されました。審査の時点で、この効能を認めた国は海外にありませんでした。パーキンソン症状の悪化や、吐き気・下痢などに注意します[15]。国内のガイドラインは、幻視にもまずこの種類の薬(コリンエステラーゼ阻害薬)を試すことを勧めています[3]。

2

レボドパ(パーキンソン病の薬)

動きにくさに使われます。パーキンソン病より効きにくいことが多く、少量から始めてゆっくり増やすとされています[1]。

3

ゾニサミド(パーキンソン症状の薬)

レボドパに上乗せして使う薬で、2018年、「レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズム(レボドパ含有製剤を使用してもパーキンソニズムが残存する場合)」の効能が日本で追加されました[16]。

4

抑肝散(漢方薬)

幻覚や興奮に有効だったとの報告がありますが、根拠は十分ではないとされます。使うときは、血液中のカリウムが下がらないか、定期的な血液検査で確かめます[3]。

難しいのは、ひとつの症状の治療が、別の症状を悪くすることがある点です[6]。たとえば動きにくさの薬で幻視が増えたり、幻視をしずめる薬で動きにくさが強まったりします。どの症状を優先して和らげるか、主治医と話し合いながら調整します。日本神経学会の「認知症疾患診療ガイドライン2026」(2026年5月発行)も、レビー小体型認知症の章で、精神症状や睡眠障害、自律神経症状、パーキンソン症状の治療を取り上げています[17]。

薬を自己判断でやめないで

パーキンソン病の薬を急に減らすと、高い熱、汗、体のこわばり、意識がぼんやりするなどの「悪性症候群」が起こることがあります。抗精神病薬などでも起こりえます。こうした症状がいくつか重なったら、すぐ医師か薬剤師に連絡し、受診してください。連絡がつかないときや意識がおかしいときの動き方は、上の囲みと同じです[13]。

在宅療養中の方・ご家族へ

SECTION 06 在宅療養:訪問診療・訪問看護とご家族ができること

訪問診療・訪問看護で一般にできること

通院が難しくなった方には、医師が月1〜2回など計画的にご自宅を訪れる訪問診療や、看護師などが訪れる訪問看護という選択肢があります。一般に、次のようなことを相談できます(実際にどこまで対応できるかは、医療機関によって異なります)。

  • 診察と、調子の波・幻視・眠り・動きの様子の確認
  • ほかの医療機関の薬も含めた薬の確認と見直し、新しい薬の飲み合わせの確認
  • 立ちくらみ・転倒・便秘・飲み込みなど、体の症状の診察と治療
  • 詳しい検査や専門的な治療が必要なときの、専門の医療機関への紹介の判断
  • 訪問看護での体調や服薬の確認、リハビリ職による動作や住まいの工夫の相談
  • ケアマネジャーとの情報共有と、これからの療養についての話し合い

ご家族ができること

  • ✓調子の波、幻視、夜の様子、転倒を、いつ・どんな様子かメモする
  • ✓お薬手帳に病名と「抗精神病薬に注意」と書き、新しい薬のたびに見せる
  • ✓飲んでいる市販薬やサプリメントも医師に伝える(一部の薬で症状が悪くなることがある)[4]
  • ✓ベッドの周りと夜の通り道の安全を整える
  • ✓介護する人自身が休む時間をつくる

ノルウェーの研究では、認知症の初期の段階でも、介護の負担が中程度以上と答えた家族は、アルツハイマー型認知症の人の家族で20.2%、レビー小体型認知症の人の家族で40%で、本人の精神症状が多いほど負担が大きくなっていました[18]。幻視や夜の行動は、家族の睡眠や気持ちにも響きます。デイサービスやショートステイなどをケアマネジャーに相談しましょう(関連記事:「介護に疲れたら、どう休む?」)。

訪問診療を依頼するときに準備するもの

  • ✓健康保険の資格が確認できるもの(マイナ保険証または資格確認書)
  • ✓(可能なら)今かかっている医療機関の紹介状
  • ✓(あれば)お薬手帳、またはお薬のデータ
  • ✓(あれば)介護保険証
  • ✓(あれば)公費の受給者証

ふくろう訪問クリニックは、福岡市早良区の訪問診療クリニックです。認知症を専門の柱のひとつとして、通院が難しい方のご自宅に医師が伺い、定期的に診療しています。幻視や動きにくさ、薬の飲み合わせなど、レビー小体型認知症の療養で気になることがあれば、ご相談ください。お電話・メールのほか、公式LINEでもご相談を受け付けています。訪問エリアは、福岡市の早良区・西区・城南区・中央区です。

SECTION 07 受診・相談の目安

薬の影響や感染症、転倒などで、急に状態が変わることがあります。図2を目安に連絡しましょう。

図2 レビー小体型認知症の連絡・相談の目安

上ほど急ぎます。連絡先は、訪問診療・訪問看護を受けている方は主治医・訪問看護、そうでない方はかかりつけ医です。短い間反応がなくなることをくり返す方は、主治医と決めておいた対応で。

こんな様子があるとき連絡・相談の目安呼びかけに反応しない息が苦しそう・顔色が悪いすぐ119番急に顔の片側がゆがむ急に片方の手足が動かない急にろれつが回らないすぐ119番食べ物をのどに詰まらせた転んで頭を強く打った転んで強く打ち、動けないすぐ119番高い熱+体のこわばり・汗新しい薬の後に、動けない・ぼんやりする・飲み込めないすぐ主治医へ連絡がつかない・意識がおかしい・ぐったり→119番むせたあとに熱・息苦しさお腹が張って痛い・吐くすぐ主治医へ連絡がつかない・意識がおかしい・ぐったり→119番立ちくらみ・転びかけが増えたむせることが増えた幻視や夜の動きが急に増えた早めに相談便秘が続いている怖がらない幻視が続いている次の診察で相談介護で家族が眠れない一人で介護しているケアマネにも相談

消防庁の救急車利用リーフレット[14]、厚生労働省の悪性症候群のマニュアル[13]などをもとにした一般的な目安です。主治医から受けている説明を優先してください。

呼びかけに反応しない、息が苦しそうなとき、急に顔の片側がゆがむ・片方の手足に力が入らない・ろれつが回らないなど脳卒中が疑われるとき、食べ物をのどに詰まらせたとき、転んで頭を強く打ったときは、ためらわずに119番を[14]。ご自宅での看取りについて主治医と話し合っている方は、予想されていた病状の変化のときは、まず主治医や訪問看護の緊急連絡先へ。ただし、転倒によるけがや窒息、脳卒中のような急な事故・病気のときは、ためらわず119番を。救急車を呼ぶか迷うときは、福岡県の救急医療電話相談(#7119、24時間。#7119が使えない電話からは092-471-0099で、音声ガイダンスの2番)に相談する方法もあります[19]。

この記事の情報は2026年10月時点のものです。

SECTION 08 ご利用・採用のご案内

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参考文献

  1. McKeith IG, Boeve BF, Dickson DW, Halliday G, Taylor JP, Weintraub D, et al. Diagnosis and management of dementia with Lewy bodies: fourth consensus report of the DLB Consortium. Neurology. 2017;89(1):88-100. doi:10.1212/WNL.0000000000004058. PMID: 28592453
  2. National Institute for Health and Care Excellence (NICE). Dementia: assessment, management and support for people living with dementia and their carers. NICE guideline NG97. 2018年6月20日公開、2025年6月最終更新(Recommendations の診断、レビー小体型認知症の認知機能症状への薬、抗精神病薬の注意の項). https://www.nice.org.uk/guidance/ng97/chapter/Recommendations、更新履歴:https://www.nice.org.uk/guidance/ng97/chapter/Update-information(2026年10月閲覧)
  3. 冨本秀和(研究代表者). かかりつけ医・認知症サポート医のためのBPSDに対応する向精神薬使用ガイドライン(第3版). 令和6年度厚生労働科学研究費補助金(厚生労働科学特別研究事業)(レビー小体型認知症と抗精神病薬、幻視へのコリンエステラーゼ阻害薬、抑肝散、クロナゼパムの記載). 厚生労働省掲載:https://www.mhlw.go.jp/content/001518446.pdf、日本精神神経学会掲載:https://www.jspn.or.jp/uploads/uploads/files/activity/BPSD_guideline.v.3.2025.pdf(2026年10月閲覧)
  4. National Institute on Aging (NIA). Lewy body dementia: causes, symptoms, and diagnosis. 2025年1月27日内容確認. https://www.nia.nih.gov/health/lewy-body-dementia/lewy-body-dementia-causes-symptoms-and-diagnosis(2026年10月閲覧)
  5. 医薬品医療機器総合機構 医療用医薬品情報検索. リスペリドン 電子化された添付文書(2024年10月改訂 第4版)9.1.3項(パーキンソン病又はレビー小体型認知症のある患者). https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/bookSearch/01/04987672415089(2026年10月閲覧)
  6. Taylor JP, McKeith IG, Burn DJ, Boeve BF, Weintraub D, Bamford C, et al. New evidence on the management of Lewy body dementia. Lancet Neurol. 2020;19(2):157-169. doi:10.1016/S1474-4422(19)30153-X. PMID: 31519472
  7. Vann Jones SA, O’Brien JT. The prevalence and incidence of dementia with Lewy bodies: a systematic review of population and clinical studies. Psychol Med. 2014;44(4):673-683. doi:10.1017/S0033291713000494. PMID: 23521899
  8. McKeith I, Fairbairn A, Perry R, Thompson P, Perry E. Neuroleptic sensitivity in patients with senile dementia of Lewy body type. BMJ. 1992;305(6855):673-678. doi:10.1136/bmj.305.6855.673. PMID: 1356550
  9. Shinagawa S, Adachi H, Toyota Y, Mori T, Matsumoto I, Fukuhara R, Ikeda M. Characteristics of eating and swallowing problems in patients who have dementia with Lewy bodies. Int Psychogeriatr. 2009;21(3):520-525. doi:10.1017/S1041610209008631. PMID: 19257916
  10. Gibbons CH, Schmidt P, Biaggioni I, Frazier-Mills C, Freeman R, Isaacson S, et al. The recommendations of a consensus panel for the screening, diagnosis, and treatment of neurogenic orthostatic hypotension and associated supine hypertension. J Neurol. 2017;264(8):1567-1582. doi:10.1007/s00415-016-8375-x. PMID: 28050656
  11. Howell M, Avidan AY, Foldvary-Schaefer N, Malkani RG, During EH, Roland JP, et al. Management of REM sleep behavior disorder: an American Academy of Sleep Medicine clinical practice guideline. J Clin Sleep Med. 2023;19(4):759-768. doi:10.5664/jcsm.10424. PMID: 36515157
  12. 医薬品医療機器総合機構. 抗精神病薬等の「使用上の注意」の改訂について(レビー小体型認知症の追記). 2020年3月31日. https://www.pmda.go.jp/files/000234642.pdf(2026年10月閲覧)
  13. 厚生労働省. 重篤副作用疾患別対応マニュアル 悪性症候群(2008年4月、2022年2月時点修正)(患者の皆様へ). https://www.info.pmda.go.jp/juutoku/file/jfm2203025.pdf(2026年10月閲覧)
  14. 総務省消防庁. 救急車利用リーフレット(高齢者版)(版表記なし). 救急お役立ちポータルサイト. https://www.fdma.go.jp/publication/portal/items/portal009_kourei.pdf(2026年10月閲覧)
  15. 厚生労働省医薬食品局審査管理課・医薬品医療機器総合機構. ドネペジル塩酸塩(レビー小体型認知症における認知症症状の進行抑制の効能追加)審議結果報告書(2014年9月11日)・審査報告書(2014年8月8日). https://www.pmda.go.jp/drugs/2014/P201400140/17003300_21100AMZ00662_A100_1.pdf(2026年10月閲覧)
  16. 医薬品医療機器総合機構. ゾニサミド(レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズム)再審査報告書. 2023年6月22日(効能追加の承認は2018年7月2日). https://www.pmda.go.jp/drugs_reexam/2023/P20230822003/400093000_22600AMX00957_A100_1.pdf(2026年10月閲覧)
  17. 日本神経学会(監修), 「認知症疾患診療ガイドライン」作成委員会(編). 認知症疾患診療ガイドライン2026. 医学書院; 2026年5月. ISBN 978-4-260-06553-5. 第7章 Lewy小体型認知症(BQ7-1〜BQ7-8、CQ7-1、FRQ7-1・FRQ7-2。目次による). https://www.igaku-shoin.co.jp/book/detail/118270(2026年10月閲覧)
  18. Svendsboe E, Terum T, Testad I, Aarsland D, Ulstein I, Corbett A, Rongve A. Caregiver burden in family carers of people with dementia with Lewy bodies and Alzheimer’s disease. Int J Geriatr Psychiatry. 2016;31(9):1075-1083. doi:10.1002/gps.4433. PMID: 26765199
  19. 福岡県. 福岡県の救急医療電話相談窓口(#7119、2026年2月26日更新). https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/fukuokaqq.html(2026年10月閲覧)