ゲムシタビン:優秀な抗がん剤

優秀な抗がん剤第11回/全50回
ゲムシタビン

抗ウイルス薬の候補が、膵がんの標準治療になるまで

ウイルスを止める薬を探していて、がんを止める薬が見つかりました。ゲムシタビンは「効く薬がない」とされた膵がんで、腫瘍の大きさではなく「痛みが減ったか、体重が戻ったか」を物差しにして、初めて効き目を証明した薬です。 週1回30分の点滴で、いまも膵がん・胆道がん・膀胱がんの土台。当日の熱と3週目の熱の違い、空咳の意味、そして薬価を書きます。

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この回の結論

  1. ゲムシタビンは、1983年に米国イーライリリー社が合成した「設計図の文字の偽物」です。当初はウイルスの薬として調べられ、がんに効くと分かって、日本では1999年に肺がん、2001年に膵がんで承認されました。
  2. 膵がんの試験で初めて「痛みや体重が改善したか」を主な物差しにし、生存も延ばして、20年以上膵がんの土台です。胆道がん、膀胱がん、乳がん、卵巣がんにも使われます。
  3. 副作用は白血球と血小板の減少、点滴当日の発熱、発疹。まれに間質性肺炎が出るので、空咳と息切れは待たずに連絡します。1回の薬代は約6,000円です。

この薬のプロフィール

一般名(商品名)ゲムシタビン塩酸塩(ジェムザールとして発売。いまは後発品が中心)
薬の家族殺細胞薬(ピリミジン系代謝拮抗薬)
主に使うがん膵がん(単独、ナブパクリタキセルと、術後)、胆道がん(シスプラチンと)、非小細胞肺がん、膀胱・尿路上皮がん、乳がん(再発)、卵巣がん(再発)、悪性リンパ腫
使い方点滴。30分で終わり、週1回を3週続けて1週休むのが基本。外来で受ける
日本での承認1999年3月(非小細胞肺がん)、2001年4月(膵がん)
薬価の目安後発品 1g 3,220〜3,973円、200mg 842〜870円(薬価基準、令和8年8月13日適用)

SECTION 01 生まれた日:ウイルスの薬になるはずだった

1983年、米国イーライリリー社の化学者ハーテルは、設計図の文字の一つ(デオキシシチジン)の一部をフッ素に置き換えた化合物を合成しました。 ねらいはウイルスを止める薬でした。ところが、がん細胞の増殖を強く止めることが分かり、抗がん剤として調べ直されます。

1990年、マウスのがんで強い効果が報告され、人での試験が始まりました。 そして1997年、それまで「効く薬がない」とされた膵がんで、痛みと体重と体力を物差しにした試験が、この薬を標準治療に押し上げました。

  • 1983年イーライリリー社で合成。フッ素を2つつけたデオキシシチジンの仲間。
  • 1987年米国と欧州で人での試験が始まる。日本では1989年から。
  • 1990年ハーテルらが、動物のがんに対する効果を報告。
  • 1997年進行した膵がん126人の試験で、5-FUより「症状の改善」が多く、生存もわずかに延びることが示される。
  • 1999年日本で非小細胞肺がんに承認。2001年に膵がん、2006年に胆道がん、2008年に尿路上皮がん、2010年に乳がんが加わる。
  • 2013年ナブパクリタキセルとの組み合わせが、膵がんの生存を6.7か月から8.5か月に延ばす。
臨床的有用性(クリニカル・ベネフィット)とは、腫瘍の大きさではなく、痛み・痛み止めの量・体力・体重が「4週間以上よくなったか」で効き目を測る物差しです。 1997年の膵がんの試験が、この物差しを主な評価に使った最初の試験でした。「延命より楽になったか」を数字にした、という点で画期的でした。
ここだけ覚えるウイルスの薬を探して、膵がんの薬が見つかった。「楽になったか」を初めて物差しにした。

SECTION 02 どうやって効くのか:偽物の文字が、鎖を止める

ゲムシタビンは、設計図(DNA)の文字の偽物です。細胞が設計図をコピーするとき、本物の代わりに取り込まれ、その次の文字を1つだけつないだところで鎖が止まります。 修理の酵素も偽物を見つけにくく、止まったまま細胞は死にます。第4回の5-FUと同じ家族ですが、止め方が少し違います。

  • 30分で点滴する添付文書の警告は「週1回、30分」と定めています。海外で、週2回以上や60分を超える点滴で副作用が強まった例があったためです。
  • 骨髄への影響は2〜3週目白血球と好中球の底は、点滴を始めて2〜3週間後に来て、約1週間で回復します。
  • 胸への放射線と一緒には使わない放射線の効きを強めすぎて、重い食道炎や肺炎で亡くなった例が海外で報告され、同時併用は禁忌です。
ここだけ覚える偽物の文字で鎖を止める薬。「週1回、30分」には理由がある。

SECTION 03 なぜこんなに使われるのか:膵がんの土台

決め手になった試験

1997年、進行した膵がんで痛みのある患者126人を、くじ引きで「5-FU」と「ゲムシタビン」に分けました。痛み・体力・体重が4週間以上改善した人は、 5-FUの4.8%に対してゲムシタビンでは23.8%。生存期間の中央値は4.41か月から5.65か月、1年生存率は2%から18%でした(Burris ら、J Clin Oncol 1997)。

数字は小さく見えます。でも「効く薬がない」とされた病気で、初めて症状と生存の両方を改善した薬でした。 2013年には、ナブパクリタキセル(第9回)を足すと生存期間の中央値が6.7か月から8.5か月に延び(Von Hoff ら、NEJM 2013、861人)、 手術のあとにカペシタビン(第4回)と組むと28.0か月と、単独の25.5か月より延びました(Neoptolemos ら、Lancet 2017、730人)。

使い方主ながん決め手になった試験
ゲムシタビン+ナブパクリタキセル進行した膵がんVon Hoff 2013(生存6.7→8.5か月)
手術のあとの単独、またはS-1(第16回)膵がん(術後)日本ではS-1が標準。海外ではゲムシタビン+カペシタビン(Neoptolemos 2017)
ゲムシタビン+シスプラチン胆道がん、膀胱・尿路上皮がん、肺がんValle 2010(胆道がん、生存8.1→11.7か月)
ゲムシタビン+パクリタキセル再発乳がん海外の比較試験

表1 ゲムシタビンの主な使われ方(添付文書と学会ガイドラインによる)。膵がんの術後は、日本ではS-1が第16回で扱う試験によって標準になっている。

制度のしくみ

添付文書の対象は、非小細胞肺がん、膵がん、胆道がん、尿路上皮がん、手術不能・再発乳がん、化学療法後に悪化した卵巣がん、再発・難治性の悪性リンパ腫です。 膵がんでは1996年に希少疾病用医薬品に指定され、国内の試験を経て2001年に承認されました。

ここだけ覚える「効く薬がない」病気で、症状と生存の両方を初めて改善した。それから20年、相棒を増やしながら土台であり続けている。

SECTION 04 副作用と、家でできること:当日の熱と、空咳

添付文書の集計では、白血球減少が73%、好中球減少が69%、血小板減少が41%、貧血が67%に出ました。吐き気と脱毛は殺細胞薬の中では軽いほうです。 特徴的なのは、点滴の当日から翌日に出る発熱・だるさ(インフルエンザのような症状)と、発疹です。

副作用と、家でできること

当日〜翌日の発熱は薬への反応で、数日で引きます。ただし2〜3週間後の発熱は白血球の底のサインなので、意味が違います。「何日目の熱か」をカレンダーで確かめてから電話します。 血小板は2〜3週目に減り、あざや鼻血が合図です。発疹はかゆみ止めや保湿で軽くできます。

注意が要るのが間質性肺炎です。頻度は1%ですが、亡くなった例があり、添付文書は定期的な胸のレントゲンを求めています。 空咳、息切れ、発熱が同時に出たら、その日のうちに連絡します。

  • こんなときは空咳が続く、階段で息が切れる、熱っぽい
    こうする間質性肺炎の合図のことがある。その日のうちに病院へ連絡する
  • こんなときは点滴の2〜3週間後に37.5度以上の熱が出た
    こうする白血球の底。夜間・休日でも、その日のうちに電話する
  • こんなときは点滴の当日か翌日に、熱とだるさが出た
    こうする薬への反応のことが多い。水分をとり、翌日も続くか38度を超えるなら連絡する
気をつけること

点滴のあとに眠気が出ることがあり、当日の車の運転は避けます。もともと間質性肺炎や肺線維症のある人には使えません。 胸への放射線治療と同時には使えません。妊娠中は使えません。

在宅の現場では

膵がんでこの薬を受けている方の家では、「何日目の熱か」を一緒に数えます。当日の熱と、3週目の熱では、対応がまったく違うからです。 カレンダーに点滴の日を書き、「ここからここまでは白血球の底」と色を塗っておくと、家族が迷いません。

膵がんは痛みと食事が問題になりやすく、この薬の試験が「痛みが減ったか」を物差しにしたのは、在宅で看る側にはよく分かる発想です。 効いているかどうかを、腫瘍の大きさだけでなく、食べられる量と痛み止めの回数で見ています。

ここだけ覚える熱は「何日目か」で意味が変わる。空咳と息切れは、日数に関係なく電話。

SECTION 05 薬価と自己負担:1回約6,000円

薬価と自己負担の目安

薬価基準(令和8年8月13日適用)には後発品が載っていて、1gが3,220〜3,973円、200mgが842〜870円です。 標準量(体表面積1平方メートルあたり1,000mg)なら1回およそ1,600mgで約6,000円。月3回で約1万8千円、3割負担なら月約5,400円と診察料です。

膵がんでナブパクリタキセル(アブラキサン、100mg 30,878円)を組むと、そちらが週1回およそ200mgで約6万円、月3回で約19万円になり、薬代の主役は相棒のほうです。 3割負担なら月およそ6万円と診察料・検査料。70歳以上・一般なら外来の上限22,000円に収まり、70歳未満・年収約370〜770万円なら上限は月85,800円+1%です(第1回の表1)。

週1回投与を30分間点滴静注により行うこと。外国の臨床試験において、週2回以上あるいは1回の点滴を60分以上かけて行うと、副作用が増強した例が報告されている。 出典:日本化薬「ゲムシタビン点滴静注液「NK」添付文書」2025年10月改訂、警告の項
ここだけ覚える薬そのものは安い。組み合わせる相棒で、会計が変わる。
在宅医の視点

「楽になったか」を物差しにした薬。

膵がんは、家で看る側にとって、痛みと食事との戦いです。1997年の試験が、腫瘍の大きさではなく「痛み止めが減ったか」「体重が戻ったか」で効き目を測ったことに、私は敬意を持っています。 それは、訪問診療が毎日見ている物差しそのものだからです。

生存の延びは、数字で言えば1か月ほどでした。でも、痛みが減った4週間は、ご本人と家族にとって長い時間です。 この薬を受けている方の家では、腫瘍マーカーの数字より、食べられた量と、笑った回数を聞くようにしています。

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Q&A よくある質問

Q点滴の夜に熱が出ました。白血球が減ったのですか。
A点滴の当日から翌日の熱は、多くの場合、薬への反応(インフルエンザのような症状)で、水分をとって休めば数日で引きます。白血球が減るのは2〜3週間後なので、時期が違います。ただし38度を超える、翌日も続く、寒気が強い、というときは連絡してください。迷ったときは「点滴から何日目か」を添えて電話すると、判断が早くなります。
Q膵がんの手術のあと、ゲムシタビンではなく飲み薬(S-1)と言われました。
A日本では、手術のあとの膵がんで、S-1がゲムシタビンより生存を延ばすことが国内の試験で示され、S-1が標準になっています(第16回で詳しく)。海外ではゲムシタビンを土台にした組み合わせが標準で、国によって違います。どちらも「再発を減らす」ための治療で、体の状態と副作用で選ばれます。
Q「間質性肺炎」が心配です。どんな症状に気をつければよいですか。
A頻度は1%ほどですが、早く見つけることが大切です。合図は、空咳(痰の出ない咳)、階段や歩行での息切れ、微熱の3つです。風邪と似ていますが、風邪と違って鼻水やのどの痛みを伴わないことが多いです。当てはまるときは、日数に関係なく、その日のうちに連絡してください。病院ではレントゲンや血液検査で確かめます。

この回のチェックリスト(第11回ぶん)

  • 点滴の日をカレンダーに書き、2〜3週間後が「白血球と血小板の底」と分かるようにした。
  • 「当日の熱」と「3週目の熱」の違いを家族で共有した。
  • 空咳・息切れ・微熱が出たときは日数に関係なく連絡すると決めた。
  • 点滴の当日は車を運転しない。
  • 食べられた量と痛み止めの回数を、受診のときに伝えられるよう記録している。

この回に関連する記事

連載の外にある、ふくろう訪問クリニックのコラムです。この回の内容をさらに掘り下げたいときに読んでください。

連載「優秀な抗がん剤」全50回

  1. 抗がん剤80年の歴史——毒ガスから「自分の細胞」まで、80年でここまで来た
  2. シクロホスファミド——毒ガスの研究から生まれた、最初の抗がん剤
  3. メトトレキサート——白血病の子どもに、初めて「寛解」をもたらした薬
  4. フルオロウラシル(5-FU)——60年以上、消化器がんの土台であり続ける理由
  5. ビンクリスチン——糖尿病の薬を探していたら、白血病の薬が見つかった
  6. ドキソルビシン——アドリア海の土から生まれた「赤い薬」と、心臓の話
  7. シスプラチン——電極の実験の偶然が、精巣がんを「治る病気」に変えた
  8. カルボプラチン——腎臓と吐き気にやさしく設計された、シスプラチンの「弟」
  9. パクリタキセル——イチイの木を切り尽くす前に、葉から作れるようになるまで
  10. ドセタキセル——前立腺がんで初めて「延命」を証明した化学療法
  11. ゲムシタビン——抗ウイルス薬の候補が、膵がんの標準治療になるまで
  12. ペメトレキセド——蝶の羽の色素の研究から生まれた、肺がんと中皮腫の薬
  13. テモゾロミド——脳腫瘍の治療を変えた、家で飲める抗がん剤
  14. オキサリプラチン——名古屋で生まれ、フランスで育ち、日本に帰ってきた薬
  15. イリノテカン——中国の木の成分を、日本の乳酸菌の会社が薬にした
  16. S-1(ティーエスワン)——日本生まれの「飲む5-FU」が、世界の標準を変えた
  17. タモキシフェン——避妊薬の失敗作が、世界で最も使われた乳がんの薬になった
  18. アロマターゼ阻害薬——「女性ホルモンを作らせない」という発想の乳がん治療
  19. リュープロレリン——武田薬品の徐放製剤が変えた、前立腺がんのホルモン療法
  20. エンザルタミドとアビラテロン——前立腺がんのホルモン療法に「上乗せ」する時代へ
  21. リツキシマブ——世界初のがん抗体医薬。CHOPに「R」がついて何が変わったか
  22. トラスツズマブ——HER2という「敵の印」を初めて狙い撃ちした薬
  23. ベバシズマブ——「がんは血管を呼ぶ」という仮説から、30年かけて薬になった
  24. セツキシマブとパニツムマブ——皮疹が出る人ほど効く、大腸がんの抗体薬
  25. ゾルベツキシマブ——胃の細胞の「接着剤」を狙う、2024年の新しい胃がんの薬
  26. イマチニブ——「魔法の弾丸」が、死の病だった白血病を飲み薬で抑えた
  27. オシメルチニブ——イレッサの光と影から、第3世代の肺がんの薬へ
  28. アレクチニブ——自治医大の発見を中外製薬が薬にした、純国産の肺がん治療薬
  29. レンバチニブ——エーザイの研究所から生まれた、肝がん・甲状腺がんの飲み薬
  30. エベロリムス——イースター島の土から見つかった成分の子孫
  31. CDK4/6阻害薬——お蔵入り寸前の化合物が、乳がんのホルモン療法を変えた
  32. オラパリブ——「合成致死」という発想と、BRCA遺伝子検査
  33. RASの40年——「薬にできない」と言われた標的に、ソトラシブからダラクソンラシブへ
  34. レナリドミド——サリドマイド薬害から復活した、骨髄腫の薬
  35. ダラツムマブ——点滴8時間が皮下注5分になった、骨髄腫の抗体薬
  36. ベネトクラクス——「細胞の自殺」を止めるタンパクを外す、高齢者の白血病の薬
  37. トレチノインと亜ヒ酸——ビタミンAの仲間と「毒」が、最も治る白血病を作った
  38. イピリムマブ——免疫の「ブレーキ」を外す最初の薬と、ノーベル賞
  39. ニボルマブ(オプジーボ)——本庶佑のPD-1と、薬価をめぐる騒動
  40. ペムブロリズマブ(キイトルーダ)——開発中止寸前だった薬が、世界一売れる薬になった
  41. アテゾリズマブ+ベバシズマブ——肝がんの一次治療を10年ぶりに変えた組み合わせ
  42. 二重特異性抗体——片手でがん、片手で免疫細胞をつかむ薬
  43. CAR-T細胞療法——6歳の少女を救った「自分の免疫細胞を薬にする」治療
  44. mRNAがんワクチン——コロナワクチンの技術で、患者ごとに作る「オーダーメイド」
  45. トラスツズマブ デルクステカン(エンハーツ)——第一三共の「がんに薬を運ぶミサイル」
  46. エンホルツマブ ベドチンとADC——40年続いたシスプラチンの時代を終わらせた薬
  47. ルテチウム-177——「診断と治療を同じ分子で」放射線を出す薬が家に帰るとき
  48. がん遺伝子パネル検査——56万円で数百の遺伝子を読み、薬にたどり着くのは約1割
  49. 臓器横断的な薬——「臓器ではなく遺伝子で」薬を選ぶ時代
  50. リキッドバイオプシー——血液でがんの遺伝子を追い、再発の芽を見る

薬のこと・お金のことの相談先

電話番号や制度の内容は変わることがあります。最新の内容は各ページでご確認ください。治療中の方も、治療を終えた方も、ご家族だけでも相談できます。

  • 治療を受けている病院の外来・化学療法室副作用が出たとき、まず連絡する先です。夜間や休日の連絡先は、治療の説明書や「治療日誌」に書かれていることが多いので、目につく場所に貼っておいてください。
  • がん相談支援センター治療や薬のこと、お金や仕事のことを無料で相談できます。県内すべてのがん拠点病院にあり、その病院にかかっていなくても利用できます/福岡県「福岡県内のがん拠点病院がん相談支援センター」
  • がん情報サービス(国立がん研究センター)がんの種類ごとの標準治療と、使われる薬の情報を、公的機関がまとめています/ganjoho.jp
  • くすりのしおり(くすりの適正使用協議会)処方された薬の飲み方・注意・副作用を、薬の名前で調べられる患者向けの情報です/rad-ar.or.jp/siori
  • 高額療養費制度の窓口(加入している健康保険)1か月の自己負担に上限を設ける制度です。会社の健康保険組合・協会けんぽ・市区町村の国民健康保険・後期高齢者医療広域連合など、保険証(資格確認書)に書かれた保険者に申請します。マイナ保険証を使えば、窓口での支払いが最初から上限額までになります/厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」
  • かかりつけ薬局の薬剤師飲み薬の抗がん剤と、ほかの薬・サプリメント・食べ物との飲み合わせは、薬局で確かめられます。お薬手帳を1冊にまとめておくと早いです。

REFERENCE 参考資料

  1. 日本化薬「ゲムシタビン点滴静注液200mg・1g「NK」添付文書」2025年10月改訂(https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/530471_4224403D1030_1_25
  2. 「ジェムザール注射用 医薬品インタビューフォーム」(開発の経緯:1983年合成、1999年3月・2001年4月承認)(https://www.info.pmda.go.jp/go/interview/1/530471_4224403D1030_1_1F.pdf
  3. 厚生労働省「薬価基準収載品目リスト及び後発医薬品に関する情報について(令和8年8月13日適用)」(https://www.mhlw.go.jp/topics/2026/04/tp20260401-01.html
  4. Hertel LW, et al. Evaluation of the antitumor activity of gemcitabine (2′,2′-difluoro-2′-deoxycytidine). Cancer Res. 1990;50(14):4417-4422(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/2364394/
  5. Burris HA, et al. Improvements in survival and clinical benefit with gemcitabine as first-line therapy for patients with advanced pancreas cancer: a randomized trial. J Clin Oncol. 1997;15(6):2403-2413(https://doi.org/10.1200/JCO.1997.15.6.2403
  6. Von Hoff DD, et al. Increased survival in pancreatic cancer with nab-paclitaxel plus gemcitabine. N Engl J Med. 2013;369(18):1691-1703(https://doi.org/10.1056/NEJMoa1304369
  7. Neoptolemos JP, et al. Comparison of adjuvant gemcitabine and capecitabine with gemcitabine monotherapy in patients with resected pancreatic cancer (ESPAC-4). Lancet. 2017;389(10073):1011-1024(https://doi.org/10.1016/S0140-6736(16)32409-6
  8. Valle J, et al. Cisplatin plus gemcitabine versus gemcitabine for biliary tract cancer. N Engl J Med. 2010;362(14):1273-1281(https://doi.org/10.1056/NEJMoa0908721
  9. 国立がん研究センター がん情報サービス「膵臓がん 治療」2026年3月19日更新(https://ganjoho.jp/public/cancer/pancreas/treatment.html)、「感染しやすい・白血球減少」(https://ganjoho.jp/public/support/condition/FN/index.html
本記事は、添付文書・学術論文・公的機関の資料をもとに、それぞれの薬について現時点で分かっていることを、 一般の方向けに整理したものです。記事中の効果の数字は臨床試験に参加した集団の結果であり、 一人ひとりの効き方や副作用の現れ方とは異なります。薬価は記載時点の薬価基準によるもので、改定で変わります。 治療の選択・変更・中止は、必ず主治医とご相談ください。研究は日々更新されますので、 記載の内容は公開時点のものとしてお読みください。